彼女がいるのに隠す男-思わせぶり男子
授業が終わり、外でのスポーツをし尽くした後、宴会用の買い出しをしに行こうということになりました。
なにせ田舎だったのでスーパーはとても遠い。
みんなでたくさん歩いて遠くのスーパーにたどり着き、帰り道。
その彼女がいるのに隠す男が私に話しかけてきました。ここからはその人の名前をケンにします。
はじめの一言は重くない?持とうか?でした。
買い出しの荷物を手分けして持つことになったのですが、ほぼほぼ重いものは男子もち。
私はめちゃくちゃ軽いポテチ1袋かなんかを持ってました。
えっこれだけだから(笑)といい断ってから帰るまでずっと雑談をして帰りました。
それが、そいつとはじめてちゃんと話した時です。
話してみると、見た目ちゃらそうなイケメンにありがちなイキリや調子乗ってるところは全然なく、成績上位だしそのために努力してて、結構真面目な人なんだという印象になりました。
この人、モテるだろうなあー私とは縁遠い人だと感じました。
それから宴会が始まり、酔いも回ってきた頃、みんなで男子部屋でトランプをしようということになりました。
ババ抜きをしていて、ケンがどうもババを持っていそうと思いじっと見ていました。
その時、ケンが『かわいい顔で見ないで』と言ったのです。
えっ、かわいい!?
イケメンがかわいいだって!!!
私はその授業の男子どもにちやほやされていたのですがなんとも思っておりませんでした(自慢乙)
その人は場の空気が私ちやほやモードであり、流れに合わせただけなのだとは思いますが、でもやはり嬉しすぎる。
それから彼はことあるごとにかわいいと言ってきました。
しかし、酔い+女慣れしてそうな人のかわいいは無意味と頭の中では分かってて。
私は騙されんぞとかわいいと言われても心の中では舞い上がりつつ表情には出さず無視していました。
あっという間に合宿は終わり、その合宿でその授業も終わりだったのでケンと会うことはもうないんだろうなーと思ってました。
新しい学期になり、友達とある授業を履修していました。
私は前の授業の関係で、友達が席を取ってくれていたのですが、今日は真ん中ら辺の席をとったよーと友達からLINEが。
いつもとちょっと違うから連絡をくれていました。
そこで授業を受けていると、聞き覚えのある声が後ろからしたのです。
続く